made in westは、2011年9月6日(火)から9月8日(木)の期間中インテリア、雑貨、服飾小物など様々なブランドによる合同展示会「EXTRA PREVIEW #3」に出展しました。
「EXTRA PREVIEW」は福岡の雑貨メーカー“ハイタイド”などが中心となって同じ価値観を持つ人達を集めるスタイルで行い、今回が3回目。このように、あえて東京ビッグサイトで開催される“東京インターナショナル・ギフト・ショー”に合わせ、自分達の価値観での展示会を行うスタイルがいま大いに注目されています。
(神崎)
made in westの商品はタオル売り場やワッペン売り場など、アイテムごとに売り場の棚に入るよりも、made in westとしてのストーリーや、一つひとつのものの背景と一緒に展示してもらう方が商品もよく動くので、お店の大きさにあわせてこちらがコーディネートをして、販促のPOPも提供する委託という形でお願いしています。お店側もスペースさえ提供すれば、すぐに始めることができるということで結構オファーをいただいています。
5月の東急ハンズ梅田店でのデビュー以来、阪神百貨店、ファッションビルのイーマに入るcafe&books bibiliothequeでmade in westを展示販売しました。東急ハンズが大とすれば、阪神百貨店は中、bibiliothequeは小という感じで大中小のパッケージ感がわかる展示ができたので、バイヤーの方々にもその模様を見ていただくと理解してもらいやすいですね。
(コーディネーター)
made in westの展示を見て、提案に来て欲しいというショップのオーナーやバイヤーの方は多いですか。
(神崎)
はい、多いですね。 まずは店の売り場の状況や客層などのヒアリングをして、made in westの特徴をわかっているこちらから商品コーディネートをさせていただきたいと伝えるようにしています。あえて買い取りではなく委託にしているのは、商品の売れ行きを見ながらお店側と相談しつつ、商材の入れ替えなどもご提案させていただきたいからです。
私達にとってお店は単なる卸先というのではなく、made in westのチームの一員として商品の出口を担って下さる方々だと認識しています。そういう意味でもケアも含めてのネットワークを構築できればと考えています。 私達も小さなアイテムを買い取りで置いていただくより、委託である程度のフェイスをおさえることで、お客様にはブランドとして認知されやすく、ビジネス的にもわかりやすいですから。
(コーディネーター)
展示会への出展の決定や、お店のサイズにあわせてフェイス取り、商品から販促までトータルでコーディネートする委託販売の方法などはmade in westを立ち上げたときにはすでに考えていたのですか。
(神崎)
東急ハンズと阪神百貨店での売れ方や売り上げを総合的に検証しながら、このプロジェクトに専門家として入っていただいている有限会社ECSの森積利彰さんにアドバイスをいただいて販売戦略を決めました。
(コーディネーター)
今回の展示会で興味を持ってくださったバイヤーの方々は、made in westのコンセプトに共感してくださっているのですね。
(神崎)
基本的には、ここに来られているバイヤーの方々は商品の買い付けに来られている方がほとんどなのですが、made in westのコンセプトや、東急ハンズでの事例などをお話してフェイスをつくってフェアをやりませんかとご提案しています。お店にとって什器から商品、POPにいたるまでこちらから提供するということと、やはり日本製でそれも関西でつくられているという産地の明確さ、商品のクオリティの高さに加えてブランドストーリーがあるというところが評価されていると感じます。
(コーディネーター)
この展示会が終了後はどのような動きをされる予定ですか。
(神崎)
アパレル系が多いか、雑貨系が多いかによって好まれる商品が違うので、店舗の状況や品揃など、実際に話が進みそうなお店に足を運び、店舗の状況や品揃え見つつ、どういう形で行うのが良いのかを社内で検討して戦略をたてていきたいと考えています。
(コーディネーター)
オプスデザインにとって、made in westを販売してくださる仲間としてプロジェクトに加わっていただくというイメージなんですか。
(神崎)
はい、小さなお店もあるので、フェアはできなくてもテーブルひとつからできる展開も考えています。そのひとつの考え方として、今回の展示に使っている什器をmade in westを扱ってくださるお店にはレンタルさせていただくこともありかなとも思っています。
(コーディネーター)
今後の展開としては商品の製造をお願いできるメーカーも増やしていこうと考えておられますか。
(神崎)
はい今後は、製造メーカーも関わってくださるクリエイターも増やしていきたいと考えています。製造メーカーの場合、協働しながらこの仕組みをシェアできる方。そうでないと受注関係になってしまい、例えばサンプルをつくる段階で負荷がかかる場合など、こういう風にやれば効率がよくなるというような、お互い本音で話ができ、ビジネスであってもちゃんとmade in westの価値観を共有していただきたいので。 このような展示会をきっかけにして販売していただくお店を、製品を提供していただくメーカー、一緒にアイデアを出してくれるクリエイターという三者三様がmade in westでつながり、ネットワークを構築しながらひとつのストーリーを紡ぎ出すことができればと考えています。
(2011.9.6 取材)
◯お知らせ◯
東京で開催されるEXTRA PREVIEW#4(合同展示会)に「made in west」(オプスデザイン)が2月8日(水)〜10日(木)まで出展します。
EXTRA PREVIEWは、東京・日の出TABLOIDで開催するインテリア、雑貨、服飾小物など様々なブランドによる合同展示会です。秋に続いて2回目の出展、新作も発表されます。 made in westの取材当日、東京国際展示場で開催されていた「第72回東京インターナショナルギフトジョー秋2011」の視察に伺いました。
2011年秋の開催で72回、36年を迎えた東京インターナショナルギフトショーは「ありとあらゆる商品は、贈りたいという心をのせればギフトになると」というコンセプトをもとに、長年の日本のギフト市場を盛り上げてきた展示会です。
2011年の秋の開催は3月11日に東日本大震災という大きな災害があったことと円高などの景気の悪化の影響もあると想定されておられたようですが、出展社数は2300社、入場者数も例年並みの20万人となるのではないかということでした。
今回の特徴としては、震災の影響が大きいのかビューティー・コスメ・ヘルスケア部門のブースに人気がありコマ数を増床。とくに香りに関する企業が20%ほど増えたそうです。また、中国から買い付けに来られたバイヤーの方が多く、北京、上海のアッパー層向きに日本の製品を仕入れる傾向が強いようです。
東京インターナショナル・ギフト・ショーでは、「ACTIVE DESIGN & CRAFT FAIR」内に『ACTIVE CREATORS』というコンセプトゾーンをつくり、新進気鋭のプロダクトデザイナー、ファッションデザイナー、雑貨アーティスト、クラフトマン、デザインディレクター など多彩でインディペンデントな才能を育てていきたいという発想から、出展しやすい価格帯でブースを提供しています。この会場はクリエイターと製造メーカーとのマッチングの場ともなっており、この場から世界にデビューを果たすことも夢ではないかもしれません。
オプスデザインさんのEXTRA PREVIEW #3の「ツボ」
・ギフトショーを目抜き通りとするなら、EXTRA PREVIEWはその横筋です。世界観が近いメーカーが集まり、目抜き通りから一本入った横筋にお店を出し、共同受注を図るという戦略を取っています。
・ショップを「made in westの世界観を理解し、その出口を担ってくれる相手」と考えています。
・卸して終わり、ではなく、売り場での商品展開、POPを提案しています。
サイト管理者はコメントに関する責任を負いません。