大阪タオル工業組合では今年9月より、りんくうプレミアムアウトレットモールの一角にアンテナショップを出店しました。1年間の期間限定出店ですが、売上は好調で、常設店舗化を目指した交渉も行なっておられます。当初から掲げてきた「卸商との連携」についても、「泉州こだわりタオル」のブランドネームが入った商品を取り扱いたいという声が増えてきたりと、メーカー側が主導する形で進んでいく状況が生まれてきています。
大阪タオル工業組合(加入者数:101業者)では2012年11月に、販路開拓、卸商との連携を目的に、東京開催の4つの見本市「インターナショナルギフトショー」「JWFジャパンクリエーション」「ビオファオーガニックEXPO」「テキスタイル・ファッション・コンシェルジュ展」への出展を行いました。今回の出展における戦略について、大阪タオル工業組合の中澤理事長、プロデューサーの尾原さんと、出展企業の方々にお話をうかがいました。
8月30日(木)、泉佐野市の地場産業支援センターにおいて、大阪タオル工業組合の泉州こだわりタオル実行委員会が開催されました。その中で、9月上旬開催の「東京インターナショナルギフトショー」に出展する企業5社の商品求評が行われました。
大阪タオル工業組合様は2011年11月には大阪、2012年2月には東京で、安心・安全をテーマに開発したJAPANブランド・泉州こだわりタオルの新作発表展示会を開催。今回のテーマは「Marine cottage(マリンコテージ)」。会員であるタオル製造メーカー約20社が切磋琢磨して創りだしたタオルが展示されていました。
大阪ではクリスタ長堀・滝の広場で2日間。東京では丸ビル1F・マルキューブで2日間、ふたつの会場で毎年3000人のアンケートを実施して、一般消費者のリアルな声を集めている。今年も大阪に約5000名、東京へは約4000名の方々が来場されました。
中国製品を中心とした輸入タオルが市場を席巻する今、国産タオルは残されたわずか2割の市場を大阪の泉州タオルと愛媛県の今治タオルで分け合う状態が続いています。この厳しい状況をなんとかしようと、泉州タオルのメーカー104社でつくる大阪タオル工業組合では製品の品質向上はもとより、ジャパンブランド事業などの様々な戦略に取り組みながら「泉州こだわりタオル」ブランドの普及に務めています。
泉州は、海外にはない日本てぬぐいのタオル版ともいえる浴用タオルの地場産地です。しかし昨今は中国製を中心とした海外低価格輸入品の台頭により国内産の需要が激減、産地の存続にも係わる厳しい時代を迎えています。
そこで産地のメーカー104社が加盟する大阪タオル工業組合では、地域ブランドを育てるために様々な新商品開発の試みを行い、平成18年には大阪府で唯一JAPANブランドに採択されたことを機に「泉州タオル・泉州こだわりタオル」を育て市場に認知させる活動を行ってきました。