高層建築現場用仮設トイレのデザイン高度化に取り組んできた株式会社クリエイト・ツルモト（現：株式会社ケイトップ）。昨年３月に次期仮設トイレ「スカイトイレ」試作機を開発し、「デザインプロデュース型商品開発促進事業」を卒業した同社は、その後設計変更を経て、今年１月に４台を製作。現在建設現場での試験運用を行っています。今回のインタビューでは、製品化に至るプロセス、および今後の展開について伺っています。

株式会社クリエイト・ツルモト（現：株式会社ケイトップ）様では、老朽化し時代遅れとなった現行製品の「スカイトイレ」に代わる、デザイン性やユーザビリティを改善した「新・スカイトイレ」を開発するため、株式会社ソリデックの大内田直さんにプロデュースを依頼。その後現場調査、現状製品の問題点を把握、イメージマップを作成、デザインコンセプトを決定するプロセスを経てプロトタイプの完成となりました。

30年以上使用し、老朽化してきた高層建築用「スカイトイレ」のリニューアルをきっかけに、会社に革新を、従業員に喜びとパワーを与えたいと策を練り、ビジョンに基づく経営戦略、経営戦略ありきの商品開発をと語るプロデューサーの大内田直氏。能動的デザイン思考で新たなスカイトイレの開発に取組んでいます。

30年以上前、株式会社クリエイト・ツルモト（現：株式会社ケイトップ）が開発した高層建築現場用「スカイトイレ」は、日本の高度成長期における建設ラッシュの現場には欠かせないものでした。しかし時代も変わり景気が低迷するいま、仮設トイレを用を足すだけのものではなく「建築現場の環境整備に快適と清潔を届ける！」という原点に立ち返り、労働環境の整備に貢献できるような新スカイトイレの意匠からデリバリーいたるまでのリデザインが進行中です。