東京での展示会視察にあわせて、市場調査に繰り出す残念サンたち。スカイツリー、浅草と、プロとしての視点から街を見ているようでもありますが、帰ってきた残念サンたちを前に、コンサル先生は怒りでわなわなうち震えています。
さて、先生はそもそも、残念サンたちに「何を見てくる」ように言っていたのでしょう?
まず展示会視察ですが、残念サンたちのように、これから自社商品の開発に取り組もうという会社の場合には、同業他社がどんな商品・技術を展示しているか、ブースの人気はどうか、実際にバイヤーからの引き合いはあるか、今後自社が出展する際にはどこに気をつけるか、といったポイントを見てくるよう、アドバイスを受けていると思われます。
そして市場調査では、百貨店・ショップ・レストランなどに行き、デザイン感度の高い商品と消費者の反応を見に行くこと、街を行き交う人たちを観察し、幅広いニーズをキャッチしてくること、関係者の声を聞き、また人脈を広げてくること、などをリクエストしていたのではと思われます。
「ハイエンドな商品をつくるためには、ハイエンドな生活を知る必要がある」と、リサーチを目的に高級ラウンジで食事をして、高級ホテルに泊まるという経営者の方もおられます。
デザイナーやマーケッターにツアーを組んでもらい、一緒に街を見て回ることも、少なからぬ収穫になるでしょう。
先にも書きましたが、都会から離れた場所に身を置いてものづくりをしていると、マーケットで今、何が求められているかに鈍感になりがちです。
そのため消費の現場に出かけて行って調査することには大いに意味があります。ただ視察出張は、ともすると“遊び”に堕ちてしまいがちです。
目的意識を明確に持ち、どんなアクションを取るべきかについて、きちんと想定しておくことをお勧めします。
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