残念サンもいよいよ、商品が大当たりする段階までやって来ました。そして利益の分配方法で
モメる、という新境地を迎えています。
「こんなこと、最初に決めておけばいいじゃない!」と思われるかも知れませんが、こういう
ことは実際よく起こります。それは、プロジェクトに対する“寄与度”と、成功に至るまでの“
先行投資”について、意識のズレが生まれるからです。
プロジェクトを進めていく際には、「知恵を出す」「技術を提供する」「金を出す」「汗をか
く」など、さまざまな役割を果たすプレーヤーが不可欠ですが、それぞれが成功にどれだけ貢献
していたのかは、時に意見の分かれるところです。このアイデアがなかったら、このデザインだっ
たから、思い切って投資したから、営業が頑張ったから、というように、それぞれ自分の思いを
強くしていくと、話がどんどんまとまらない方向に行ってしまいます。また成功によって一人だ
けが目立ってしまったことで、その後の人間関係にヒビが入ってしまうケースも起こりがちです。
また、プロジェクトの初動段階ではよく“手弁当”という動き方をします。売れるかどうか分
からない商品の開発のために打合せを重ね、企画書やラフスケッチを何度も修正し、試作を重ね
る。“当たり”にたどり着くまでに突っ込んだこれらの時間とお金は、成功しなければそのまま
自腹として終わりますが、成功の暁には開発コストとして認めてほしいという思いが生まれます。
この、場合によっては定量化しにくい先行投資の評価も、モメる一因となりがちです。
せっかく商品が売れたのに、その結果、成功を支えてくれた仲間との関係がこじれてしまう。
こんなことにならないように、共同でプロジェクトに当たる場合には、あらかじめ売れた時に起
こりえるケースを想定し、十分話し合っておくことが大事です。
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